ダイビングを始めたばかりの頃は、いざ自分のダイビング器材が欲しいと思っても、情報源がCカードを取得したダイビングショップのだけ。価格の相場も、どんなメーカーがあるかもわからないし、デザイン的な好みが合わなくて「あれ…ダイビングの器材ってちょっと野暮ったい…?」「なんだかメンズっぽい…?」と感じてしまったり。

でも、ダイビング器材メーカーは国内外にたくさんあり、種類も豊富!ビギナーダイバーさんが「とりあえず、ここを知っておけばOK」な有名メーカーさんや有名ブランドをご紹介しようと思います♡

AQUA LUNG

アクアラングBC PRO QD

アクアラング。フランス。世界初のレギュレーターを開発し、スキューバダイビングを世界に広めた「ラ・スピロテクニック社」が社名変更してアクアラングに。また、日本にダイビングを持ち込んだのも同社。というわけで、ダイビング業界の重鎮であり、貢献者でもあります。レギュレーターは75年以上も昔、海洋探検家と技師の2人が最高の器材を作ろうと生み出した、というのだからロマンですよね。

Sea Quest

シークエスト。現在はアクアラングのグループ傘下。

SCUBAPRO

スキューバプロ。Sプロ。アメリカ。ダイブコンピューターの前身である自動減圧計やベスト型のBCを先駆けて開発した企業。従業員の半数(国によっては80%)以上がダイバーで、3割はインストラクターなんだとか。プロ仕様であるのにも頷けます。現在、TUSAを開発している株式会社タバタが日本の正規代理店をしています。

TUSA

ツサ。日本。ダイビング器材国内シェア1位で、最大マーケットであるアメリカを含む世界80ヶ国で販売されているグローバルブランドです。TUSAを生み出した株式会社タバタは、日本初のシリコンマスク、プラスチックフィンを発売した会社でもあります。2度グッドデザイン賞を受賞しています。

SAS

エスエーエス。サス。もともとはアメリカで生まれたブランドが日本の輸入代理店に引き継がれ、日本メーカーとして展開後、ダイビング器材やアパレルを扱う株式会社フラッグに譲渡されました。BCやレギュレーターだけでなく、ダイビングバッグやドライバッグなど小物類も多いので、見かける頻度が高いかもしれません。ポップなロゴが印象的です。

MARES

マレスレギュレーターMRA-02

マレス。イタリア発祥のブランドで最初はマスクが主力、オランダのHTMグループ傘下に入った後、レギュレーターなど重器材・軽器材ともに力が入っています。細かな部品ひとつひとつに至るまで自社生産をしているそう。歴史があるとともに、スタイリッシュな印象があります。

GULL

GULL MEWフィン

ガル。日本。株式会社キヌガワの主要ブランドです。「ガルのミューフィン(MEW)」「マンティスのマスク(MANTIS)」と言えば一度は聞いたことがあるかもしれません。元がゴムメーカーの水中スポーツ部門から始まったこともあり、ゴムやシリコンなどの材質を得意としています。軽器材やアクセサリーを展開しています。ちなみにガルは「カモメ」の意味だそう。

AQA

エーキューエー。株式会社キヌガワのシュノーケル製品ブランド。

cocoloa

ココロア。南国のビーチをイメージさせるカラフルで明るい色使いと、「ダイビングのときも、かわいくいたい」を叶えるファッショナブルなデザインが特徴的。しかも、機能面はGULLが担当しているということで、使い心地も抜群♡株式会社キヌガワの女性向けブランドです。

SUUNTO

スント。フィンランド。世界初のダイビング用コンパスを生み出したブランドで、ダイブコンピューターのトップシェアを誇ります。スポーツウォッチの品揃えも豊富。ダイブコンピューターのデジタル数字は日本の老舗時計メーカーのようなデザインが多いのですが、スントのダイコンは見た目もおしゃれ♡タンク(シリンダー)にパーツを付けると、残圧もダイコンでチェックできたりと高機能。

apollo

アポロ。日本。日本潜水機株式会社のダイビング器材ブランド。重器材・軽器材だけでなく、水中スクーターも手がける本格派。水中スクーターとフィンはグッドデザイン賞を受賞しています。スプリットタイプのフィンは世界初。2009年から4年間、JAXAの国産宇宙服研究に参加し、その知見を活かして汚染域潜水用のスペシャルスーツなんかも開発しています。トラディショナルな職人っぽさのあるブランドです。

Hele i Waho

ヘレイワホ。日本。大手小売AQROSのプライベートブランドです。ハワイ現地語で「外に遊びに行こう!」の意味だそう。インストラクターでもあるクリエイターが手がけているだけあって、おしゃれで使いどころの多そうな軽器材やアクセサリーがたくさん。レギュレーターやアクションカメラもあります。

OLYMPUS

TG-4はカスタムモードを2つ登録可能

言わずと知れたカメラメーカー。まだガッツリ水中写真を始めるかどうかわからないビギナーにとって、水陸手軽に持ち歩けて、ハウジングなしでも15m潜れるカメラ「TGシリーズ」は熱い♡

ダイビング器材は買った方がいいの?

ビギナーの頃に買ってよかった器材を以前まとめたので参考にしてください♡

参考記事:
初心者が1年目に買ってよかったダイビング器材

個人的には、ダイビングの頻度や荷物をどう運ぶかによって、買うべきかどうかは決まると思います。

自分の器材があると安心感は確かに違いますし、レンタル代の節約になる場合もあります。でも、たとえば年に2回リゾートダイビングをする方は元を取る前に器材が傷んでしまうかも。まずは買うべきチェックリストで確認してみましょう!

ダイビング器材買うべき?チェック

  • 月に一度はダイビングする
  • 今後5年以内に100本は潜りたい!(年間20本)
  • レンタル器材のトラブルで怖い思いをしたくない
  • 特定のダイビングサービスを利用することが少ないので、次に使うレンタル器材の質はわからない
  • レンタル器材やレンタルスーツのサイズが合わない
  • 使い心地と安全・安心にお金をかけたい

上記のうちひとつでも当てはまるものがあれば、少なくともダイビング軽器材とウェットスーツ(本州メインならドライスーツ)くらいは惜しい買い物にはならないはず!です♡

ダイビング器材の選び方

器材を選ぶ際には、

  • 安全性
  • 価格
  • デザイン(水中でどう見えるか、他の器材と色が合うか)
  • 求めている機能
  • 持ち運びやすさ
  • どこのメーカー、ブランドか

がポイントになります。

価格だけを重視すると「無名のブランドやメーカーでもいいか」となりやすいのですが、ダイビング器材に関しては、まずは国内で有名なブランドを選ぶことをお勧めします。

なぜなら、使っている人が多い有名メーカーやブランドであれば、故障時にダイビングサービスで修理対応してもらいやすいのです。

日本での主流は、器材メーカーがパーツをダイビングサービス、ダイビングショップに卸す形を取っていて、サポートを受ける場合はダイビングサービスやダイビングショップにお願いするケースが多くなっています。その際、レアなメーカーやブランドだと、パーツの在庫がなかったり、取り寄せに時間を要することも。

また、慣れているメーカーやブランドなら、それぞれのクセを把握されているオーナーさんも多く、器材トラブルの時に応急処置しやすい利点もあります。

それから、デザインに関してはカラーリングの計画性が重要です!器材は身につけて使うもの。単体で素敵だったとしても他の器材と合わないと不格好になるので注意しましょう。面倒な方は、とりあえず黒で統一しておけば失敗しません。(汚れが目立ちにくいですしね)

私は黒とブルーをベースに、白とレモンイエローをアクセントにしてみました♡

器材カラーコーディネート

BC:アクアラング(AQUA LUNG)
レギュレーター:マレス(MARES)
フィン・シュノーケル:GULL
グローブ・ソックス:GULL
ウェットスーツ:cocoloa(ココロア)
カメラ:OLYMPUS(オリンパス)

ダイビング器材のメンテナンス

ダイビング器材は日光や海水に触れるので、毎回しっかり洗わないと劣化してしまいます。ダイビング後は講習で習った通り、それぞれの器材をしっかり洗って、カビがこないようにきちんと干して乾かしましょう。

また、年に一度か、100本潜るごとに、オーバーホールと呼ばれる分解洗浄が推奨されています。行きつけのダイビングサービス、ショップ、またはオーバーホール専門店に依頼しましょう。

それから、時々ですが、リコール製品が出ることもあります。ご自身の購入したメーカーに会員登録しておいたり、SNSアカウントをフォローしておくと安心です!

ダイビング器材、おすすめは?

個人的な意見になりますが、以前ダイビング器材を買う時にGoogle先生に聞きまくり、検索しまくった経験をもとに軽器材のおすすめブランドをご紹介します!あくまで「私が買うなら」という主観なので、ご自身でも調べてみてくださいね♡

モテ派女子または南国ラブ♡なら「cocoloa」

フィット感、使いやすさ重視なら「GULL」

スピード、パワーなら「SCUBAPRO」

いかがでしたか?参考になれば幸いです♡