XやTikTokのタイムラインにあふれる迫力満載な水中動画を見るたびに、いいな〜ほしいな〜と思う水中アクションカメラ。すでにGoProを2回なくしたことがあってかなり慎重になっていますが、やっぱりほしい。
しかしです。Amazonで気軽な気持ちでブランド名を検索すると鬼のような検索結果…結局いったいどれがベストなの?となったのは私だけではないはず。
そこで、この記事ではレビュー動画を徹底調査!どのブランドのどの機種がピッタリなのかを見つけるお手伝いができれば幸いです♡
水中アクションカメラの選び方4つ
バッテリーはもつか?
できれば1日、それが無理でもせめて1ダイブはもってくれないとダイビングには持って行けません。4K撮影で1.5時間以上はほしいところです。
解像度は?
もはや4K以上は当たり前で、8Kに対応する機種も。ただ、もしSNSやYouTubeがメインである場合は2Kあれば十分なようです(アップロードすると圧縮されるため)。テレビやディスプレイで見るなら4K以上あると美しく見えます。
フレームレートは?
動画撮影時に1秒間に何コマ撮影するか。大きくなるほど滑らかですが、その分解像度が落ちることがあります。用途によって適したフレームレートは異なり、映画は24fps、テレビは30fps、YouTubeは24~60fps、SNSは30〜60fps、ゲームやスポーツは60~240fpsとなります(参考値)。
色の美しさは?
特にダイバーが気になる点として「青かぶり」はかなり大きいですよね。
青かぶりって何?
水中で写真や映像を撮影した際に、全体が青みがかった色調になる現象です。これは水中では赤やオレンジなどの暖色系の光が水によって吸収されやすく、青い光だけが残りやすいために起こります。深いほど、そして暗いほど青みがかった印象になります。
青かぶりにはどう対策する?
ホワイトバランス 色温度を調整する機能で、撮影時の青かぶり補正に最も効果的です。オートとマニュアルの2種類があり、水中など特殊な環境ではマニュアル設定が特に重要です。
ライトやストロボ 赤系や緑系など水中で失われやすい光の成分を撮影時に人工的に補うことができます。
イメージセンサー サイズが大きいほど(分母の数字が小さいほど)、多くの光と色情報を取り込めるため、色再現性や暗所性能が向上します。ただし、青かぶりそのものの補正効果はホワイトバランス機能よりは劣ります。
ログ撮影 フラットな色表現で記録し、編集時の色補正幅を広げるための機能です。撮影時の直接的な青かぶり補正力は高くありませんが、後処理で色味を調整しやすくなります。
その他、防水性能は当然として、手ぶれ補正、静止画対応なども気になるところです。
今回調べる鉄板ブランドはこちら!
今回は水中アクションカメラで連想する方が多そうな以下のブランドについて調べていこうと思います。
ブランド | 特徴 | ダイビング対応モデル販売開始(ハウジング前提) |
GoPro | ダイビングのアクションカメラ先駆者。 | 2016年(HERO5 Black) |
DJI | 自然な色味と手ぶれ補正に強い。 | 2019年(Osmo Action 初代) |
Insta360 | 360度カメラや広角カメラ。 | 2020年(ONE R モジュール型) |
一昔前まで水中アクションカメラといえばGoPro一強という印象でしたが、Phantomシリーズのドローンからアクションカメラに拡張してきたDJIや、360度カメラとして進化を続けるInsta360が台頭してきました。
他にもVR専用のRICOH THETAや、我らがTGも動画撮影できますが、いわゆる「槍使い」が「動画メインで」撮影するために最近よく検討しているのはこの3つかなと思っています。(肌感です)
それでは、早速くわしく見ていきたいと思います!
各社の2025年7月現在のラインナップは?
まずは各ブランドのハイエンド・エントリーモデルを調べてみるとこんな感じでした。こうして見るといわゆる安価なエントリーモデルというのはないようですね。
(Insta360はここでは比較のため、広角カメラのAceシリーズを挙げています)
ハイエンド | エントリー | |
GoPro | HERO13 Black
純正ハウジング(60m)
▼公式サイト
セット:91,800円
1. HERO13 Blackカメラ
2. HERO13 Black用保護ハウジング
3. 延長ポール
4. 曇り止めインサート15個
5. カメラケース | HERO13 Black (10m)
▼公式サイト
セット:77,800円
1. HERO13 Blackカメラ
2. The Handler
3. バイトマウント
4. カメラケース |
DJI | Osmo Action 5 Pro
純正ダイビングケース(60m)
▼公式サイト
セット:64,900円
防水ケース、フローティングハンドル、曇り止めインサート | Osmo Action 4
純正ダイビングケース(60m)
▼公式サイト
本体:44,000円
キット:9,900円
Osmo Action 60 m防水ケース、DJIフローティングハンドル、Osmo止めねじ、曇り止めインサート |
Insta360 | Insta360 X5 見えない潜水キット(60m)※360度カメラ
▼公式サイト
セット:110,920円
Insta360 X5 x1、レンズキャップ x1、114cm見えない自撮り棒 x1、見えない潜水ケース x1、フローティングハンドグリップ x1、自撮り棒リストストラップ x1 | Insta Ace Pro 2潜水キット(60m)※広角カメラ
▼公式サイト
セット:80,100円
1x Insta360 Ace Pro 2、1x ウインドガード (デフォルトで装着済み)、1x バッテリー、1x 標準マウント、1x マイクキャップ、1x USB-Cケーブル、1x 128GB microSDカード、1x 潜水ケース、1x フローティングハンドグリップ |
それでは、ここからは各ブランドと主要製品について見ていきます!
GoPro
創業は2002年と歴史あるブランド。なんとスタート時はフィルム製品だったと言います。2006年には動画撮影に対応し、2012年のHERO3で水中アクションカメラの代名詞のような存在に上り詰めました。
メイン製品である「HERO」シリーズは現在13まで発売されており、数字が大きいほど新しく高機能。なお、360度撮影に対応する「MAX」シリーズは現在はまだ最大水深5mのみ。
HERO13 Black
※ハウジング別売り
解像度と
フレームレート | 色 | バッテリー
(4K撮影時) | 手ぶれ補正 | 静止画 |
5.3K60
4K120
2.7K240
1080p240 | ホワイトバランスはオートとマニュアル対応。赤フィルターが必要。
イメージセンサーは1/1.9インチとOsmoシリーズより小さい。
ログ撮影対応。高い色深度には対応しているので簡易な色補正は可能。 | 1900mAh
(約1.5時間) | 高フレームレートでも安定した手ぶれ補正で、激しい動きでも滑らか。
水深20m以上の暗所はやや低下との声もある。 | 2700万画素 |
青かぶりに関しては特に水深10m以上で顕著なよう。赤フィルターを使ったとしても他のメーカーには及ばずのようです。とてもわかりやすい比較動画があったので参考に貼っておきます。
DJI
シェア7割を占めたドローンPhantomが有名ですが、2015年からはハンドヘルドという手で持つジンバル(手ぶれ補正のための装置)であるOsmoシリーズを展開。2019年にはダイバーにも馴染みの深いOsmo Actionシリーズが登場しました。
現在、DJIのハンドヘルドにはいくつかシリーズがありますが、ダイビングで使うなら防水・耐衝撃のアクションカメラ「Osmo Actionシリーズ」がピッタリです。ダイビング以外にもスノボやバイクなど激しいアクティビティでも使えます。
Osmo Action 5 Pro
解像度と
フレームレート | 色 | バッテリー
(4K撮影時) | 手ぶれ補正 | 静止画 |
4K120
2.7K120
1080p240 | ホワイトバランスはマニュアルとオート(色温度センサー搭載)で浅場なら自然光のみで自然な色再現が可能。
イメージセンサーは1/1.3インチと大型で暗所やカラー再現に強い。
ログ撮影対応。 | 1,950mAh
(約2.8〜3時間) | 電子式補正。用途に応じて補正強度を選択できる。水平維持も可能。 | 4000万画素 |
Osmo Action 5 Proは今回比較している中でイメージセンサーがもっとも大きいひとつ。暗所でも自然な色合いを保てるのと状況に応じた補正強度はディープダイビングやドリフトダイビングなどでも対応できそうですね。Osmo Action 4に比べると手ぶれ補正と静止画の解像度の高さが魅力的。
Osmo Action 4
DJI アクションカメラ Osmo Action 4 ダイビングコンボ
Amazon.co.jp: DJI アクションカメラ Osmo Action 4 ダイビングコンボ : 家電&カメラ
amzn.to
解像度と
フレームレート | 色 | バッテリー
(4K撮影時) | 手ぶれ補正 | 静止画 |
4K120
2.7K120
1080p240 | ホワイトバランスはマニュアルとオート(色温度センサー搭載)。浅場なら自然光のみで自然な色再現が可能。
イメージセンサーは1/1.3インチと大型で暗所やカラー再現に強い。
ログ撮影対応。 | 1770mAh
(約2.5時間) | 水平維持機能で水中の揺れにも強い。
水中や特殊な条件下で水平ずれが起きる場合もあるという声もある。 | 1000万画素 |
暗所に強い製品です。ただ、Osmo Action 5 Proと1万円くらいしか変わらないので、今となっては選びにくいかもしれないですね。
Insta360
2015年創業。もともとはスマートフォンに取り付けるクリップ型360度カメラから始まりました。その後、360度映像の手軽な撮影と共有をコンセプトとした製品を発売し普及していきました。SNSのInstagramと関連するかと思いきや別物だそう。
ダイビングに対応しているのは360度カメラのXシリーズ、広角カメラのAce Proシリーズ、モジュール式(組み合わせを変えたりできる)のONEシリーズがあります。
Insta360 X5
※防水ケース別売り
解像度と
フレームレート | 色 | バッテリー
(4K撮影時) | 手ぶれ補正 | 静止画 |
8K30
5.7K60
4K1200 | ホワイトバランスはオートとマニュアルに対応。マニュアル推奨。
イメージセンサーは1/1.28インチ。
ログ撮影対応。 | 2400mAh
(約2時間15分) | 全方位安定補正で激しい動きにも強い。 | 7200万画素 |
Insta360の名を冠にしている360度カメラの最新モデル。脅威の8K対応に加え、静止画も7200万画素と群を抜いています。360度カメラなので通常の動画とは画角が異なりますが、360度動画やVRにも対応できるので、誰と何をシェアしたいかによってはこれ一択になりそうですね。
Insta Ace Pro 2
解像度と
フレームレート | 色 | バッテリー
(4K撮影時) | 手ぶれ補正 | 静止画 |
8K30
4K1200
2.7K120
1440p60
1080p240 | ホワイトバランスはオートとマニュアルに対応。
イメージセンサーは1/1.3インチ。暗所強化モデル。
ログ撮影対応。 | 1800mAh
(不明) | Highモードはかなり強力。一方で曲がり角など素早い動きの際に補正の追従が遅れるという声も。 | 5000万画素 |
同じ広角カメラであるOsmo Action 5 Proと比べると、暗所対応やバッテリー、静止画の画素数はそこまで大きく変わらない印象ですが(あくまでスペック上は)特筆すべきでいうとX5と同様に8Kであることでしょうか。
Osmo Action 5 ProとInsta Ace Pro 2を徹底比較してみた!
製品 | 解像度と
フレームレート | 色 | バッテリー
(4K撮影時) | 手ぶれ補正 | 静止画 |
Osmo Action 5 Pro | 4K120
2.7K120
1080p240 | ホワイトバランスはマニュアルとオート(色温度センサー搭載)で浅場なら自然光のみで自然な色再現が可能。
イメージセンサーは1/1.3インチと大型で暗所やカラー再現に強い。
ログ撮影対応。 | 1,950mAh
(約2.8〜3時間) | 電子式補正。用途に応じて補正強度を選択できる。水平維持も可能。 | 4000万画素 |
Insta Ace Pro 2 | 8K30
4K1200
2.7K120
1440p60
1080p240 | ホワイトバランスはオートとマニュアルに対応。
イメージセンサーは1/1.3インチ。暗所強化モデル。
ログ撮影対応。 | 1800mAh
(不明) | Highモードはかなり強力。一方で曲がり角など素早い動きの際に補正の追従が遅れるという声も。 | 5000万画素 |
Osmo Action 5 Pro
深くなっても青かぶりしにくいことがとてもよくわかる動画です。10mでもほぼ水面と同じ色!これはすごい。
Osmo Action 5 Proは色味が自然なところがいいですね。マンタやクジラも迫力出ていていいなあ。
Insta Ace Pro2
こちらはInsta Ace Pro2。色補正なしらしいです。
コントラストがちょっと強めなのかな?
そらの海遊びさんのわかりやすい比較動画を発見!
これを見ると、もう色の好みの世界かもしれないですね。コントラストはInsta Ace Pro2の方が強いのですが、青かぶりという意味ではOsmo Action 5 proの方があたたかみがありそうです。
私は記事をまとめながら心が固まってしまいました。
みなさんはほしいアクションカメラは決まりましたか?Amazonにて公式の潜水用セットが販売されていますので、気に入ったものがあればぜひチェックしてみてくださいね♡
Osmo Action 5 Pro
Insta Ace Pro2
おすすめ海アイテム
新しいブログ記事