すっかり涼しくなりましたね。近場の海で年中潜っているダイバーさんはともかく、夏や長期休暇だけ潜るダイバーさんはダイビングはしばらくお休み。
今回は、「しばらく使わないダイビング器材のお手入れと保管」についてご紹介したいと思います♡
ダイビング器材は真水で念入りな洗浄を
ダイビング器材は毎回ダイビング後に真水で洗っていると思うのですが、数ヶ月使用しない期間が続く時には特に念入りに洗いましょう。
その理由は海水に含まれる塩分。ダイビング器材に塩水が付いた状態で放置すると、レギュレーターのパージボタンやBCの吸気ボタン、ファスナーなどが塩噛みして操作しにくくなる可能性があります。また、塩分には空気中の水分を吸着する性質があるため器材の金属部分がサビてしまうことも。
大切な(そして高額な!)ダイビング器材を長く使うためにも、ここの手間は惜しまないようにしましょう。
一点注意が必要なのが、ネット記事やダイビングショップで紹介されるお手入れ方法が必ずしも正しいとは限らない点。器材によっては、お手入れ方法が異なる場合もあります。(たとえば、BCの中を水洗いする時に逆さにしてはいけないなど)お使いの器材メーカーが推奨している方法を確認してみましょう。
ダイビング器材を1日しっかり陰干し!
器材に水分が残っているとカビや細菌が繁殖したり、金属部分がサビることに繋がります。
外から見て乾いているように見えても内部が湿っていることもあるので、風通しが良く直射日光の当たらないところで1日ほど干しておきましょう。
ダイビング器材は風通しの良い日陰で保管
器材が乾燥したら、日陰のできるだけ風通しの良いところで保管します。その際、器材に無理な負荷がかかって折れ曲がったり、押しつぶされないように気をつけましょう。
我が家は旦那さん(元ダイビングガイド)の勧めで、IKEAのバッグにまとめてクローゼット上段に保管しています。
でも、クローゼットや押入れの中がぎゅうぎゅうで、そんなに余裕がない…というお家も多いのでは。実は我が家も赤ちゃんグッズやオムツのストックに圧迫され気味。今のところ私しかダイビング器材を持っていないからいいものの、今後旦那さんの分も買って二人分になると完全にはみ出るなぁ…と若干頭がいたいところ。
そうなると、思い浮かぶのはトランクルームなどの預かりサービスですね。
ちょうど、サマリーポケットに預けていた冬服を取り出したところだったので、「ダイビング器材をサマリーポケットに預けるのはアリなのか?」を検証してみることにしました。
サマリーポケットってそもそも何?
「月額250円からの収納アプリ」「箱に詰めて送るだけ」がキャッチコピーの預かりサービスです。
素敵なモノで繋がるSNS「Sumally(サマリー)」を作った株式会社サマリーが企画運営、寺田倉庫が物品管理しています。
私はもともとSNSのサマリー時代からのファンで、サマリーポケットは引越し準備をしていた頃、Instagram広告で目にして始めました。引っ越し前の家で預けて、新しい家で取り出す、ということもできるわけです。
まず、ふつうの荷物を預けてみたサマリーポケットの使い心地
ひとことで言うと最高でした♡
サマリーポケットは単なる預かりサービスというだけではなく、アプリを中心とした一連の流れそのもの(所有のクラウド化、と彼らは言っています)が本当に素敵なのです。
基本、アプリでポチポチするだけ。あとは来た箱に詰めて送る!完了!という感じ。
具体的な流れは、
- 箱を取り寄せる
- 預けたいものを詰めて送る
- 撮影スタッフがアイテムを1品ずつ撮影して登録。アプリ上でひとつひとつのアイテムを管理できる
- 好きなタイミングで箱ごとor1品ずつアイテムを取り出し、好きな場所で受け取れる
料金が発生するのは「アイテム保管料(月額250円〜/1箱)」と「取り出し時の送料(350円〜/1梱包)」の2つ。
そして、他のサービスと一番違うのは「1品ずつアイテムを撮影」してくれること。
こんな感じです。
本来だったらクローゼットの中でぎゅうぎゅうになっている服や、奥の方にしまい込まれているCDが、こうして一覧化されるのを見るだけで、コレクション欲が満たされるというか、なかなか嬉しいものです。
画面下メニューの「オーダー」を押すと、預けたアイテムをクリーニングしたり、保管方法を通常の箱保管から「ハンガー」に切り替えたりできます。
結婚式のお呼ばれ服はあまり使う機会がないので、サマリーポケットに預け、クリーニング&ハンガー保管してもらっています。
私は相当な面倒くさがりなので、アプリでポチポチするだけでクリーニングまで完了してしまう手軽さは病みつきです。
で、取り出しも「オーダー」から行います。
これで手配完了。
今回は漫画ではなく、冬服を取り出しました。10月8日に申し込んで、2日後の10月10日に到着。サクッと取り出せます。
開けてみると、一度撮影のためにひとつひとつ取り出された後、きれいに畳まれていました。
アイテムの扱いや保管状況については特に問題なさそうです。
ダイビング器材をサマリーポケットに預けるのはアリ?ナシ?
さて、こんな感じでサマリーポケットはとても素敵なサービスなので、必要があればどんどん預けたいのですが、ダイビング器材となると話は別。何しろ額が額。そして金額以上に、命に関わる大切な器材です。服や本を預けるのとはわけが違いますよね。
さすがにそのまま預ける気にはなれなかったので、ブログ掲載する旨を伝えた上でサポートセンターに問い合わせてみました。
問い合わせた内容は、
- ダイビング器材については規約上NGのものに入っていませんでしたが、預けても問題ないでしょうか?
- 保管の環境はどうなっていますか?
- アイテム撮影の際、器材はどのように扱われますか?
- ウェットスーツを専用ハンガーで保管していただくことはできますか?また、ウェットスーツの空気の粒が潰れてしまうことはありませんか?
- 箱保管について、上に積まれた箱によって押しつぶされてしまうことはありませんか?
- ダイビング器材の預け入れ実績はありますか?その場合、クレームはありましたか?
24時間経たないうちに、「ダイビングには明るくないため可能な限りの情報収集・ヒアリングの上です」と断りがあった上で、丁寧な回答が来たのでご紹介します♡
1. ダイビング器材については規約上NGのものに入っていませんでしたが、預けても問題ないでしょうか?
サマリーポケットさん: 基本的には、フィン・グローブ・ウェットスーツなどはお預かり可能です。タンクなどはお預かりが難しいと存じます。
2. 保管の環境はどうなっていますか?
サマリーポケットさん:ダイビング器材をサマリーポケットに預ける上で、直射日光につきましては問題ない環境ですが、ボックス・ハンガー保管の環境は「風通し」についてはご希望に添えないとの回答になってしまいます。ただ、温度・湿度のコントロールを24時間365日(1日2回のチェック)実施し、カビの発生しにくい保管環境*を常に保持しております。
*保管温度:10〜28℃ 保管湿度:40〜65%
3. アイテム撮影の際、器材はどのように扱われますか?
サマリーポケットさん:撮影専門のスタッフが対応しております。また、お品物に触れる際は、手袋着用で大切に扱って撮影を行っております。撮影後に箱に入れ直す際は、基本的には送られてきた状態に戻して封をするように心がけております。また、撮影や倉庫内で事故が起きた際は1箱につき1万円までの補償がございます。
4. ウェットスーツを専用ハンガーで保管していただくことはできますか?また、ウェットスーツの空気の粒が潰れてしまうことはありませんか?
サマリーポケットさん:可能です。ウェットスーツを箱にお詰めいただく際に、専用ハンガーにかけておいていただくことが必須となります。また、ハンガー保管につきましては、狭い窮屈な状態での保管はしておりませんのでご安心ください。
5. 箱保管について、上に積まれた箱によって押しつぶされてしまうことはありませんか?
サマリーポケットさん:箱を重ねましても、潰れることがないように設計されております。ご安心ください。
6. ダイビング器材の預け入れ実績はありますか?その場合、クレームはありましたか?
サマリーポケットさん:ウェットスーツやフィン・グローブなどはお預かりの実績がございますが、その他が明確な回答ができません。誠に申し訳ございません。お取り出しの際に、クレームになったことはございません。
(サマリーポケットさん、ありがとうございました!)
というわけで、ウェットスーツとフィン、グローブなどの軽器材は問題なく預け入れ可能。BCやレギュレーターなどの重器材は自己判断ということになりそうです。
私はもともと重器材はヤフオクで買って、気にせず郵送しちゃうタイプなので、旦那さんの分を買った時にはサマリーポケットに預けよう!と思います。
サマリーポケットでダイビング器材を預ける場合のサイズは?料金は?
今後のために、ちょうど返ってきた冬服のアパレルボックス(幅60cm × 奥行38cm × 高さ20cm)があったので、実際にダイビング器材を入れてみました。
ちょうど一人分の器材一式が入ります(ちょっとギュウギュウですが、スカスカだと逆に不安)。中身にガムテープの粘着面が付着しないように、紙などを置いた上で封をするのがおすすめです。
取り出した箱は再利用することができるので、このまま送り返して預けるものを入れ替えられるのも手軽です。
この「アパレルボックス(スタンダード)」で預けた場合の費用は、
- 月額300円
- 取り出し送料800円(全国一律)
- ウェットスーツをハンガー保管するなら月額+60円/点
仮にGWから10月の連休まで潜るダイバーさんだとすると、10月中に箱を手配、11月から預けて4月中に取り出した場合、預け入れ開始月は保管料無料なので、
- 保管料1,500円(6ヶ月分のうち1ヶ月は無料)
- 取り出し送料800円
- 合計2,300円
ですが、ここでもし、受け取る住所(取り出し送付先)を「オーバーホールをしてくれるダイビングサービス」に設定すれば、オーバーホール送料とほぼ相殺されます。
たとえば、東京や大阪から沖縄のダイビングサービスにゆうパックで送った場合、本来ならそれだけで2,130円かかってきますからね。
- サマリーポケット保管料2,300円
- オーバーホールのための送付代0円(本来なら2,130円)
- 差額+170円!
時間も手間も抑えられて、クローゼットのスペースが空いて、この値段はお得なのでは!
いかがでしたでしょうか?
もちろん無理にダイビング器材を預けなくても、むしろダイビング器材のスペースのためにオフシーズンの衣服、読み返さなくなったマンガ、もはやコレクションと化しているCDなど、ごそっと預けるとそれだけで気分スッキリ♡空間の余裕は心の余裕です♡
アパレルボックス以外にも冊数無制限で本を預けられるブックスプランや、アイテム撮影をしない代わりに保管料が少し安いエコノミープランなどもあるので、興味がある方は一度サイトを覗いてみてください。
私も今回はおとなしく夏物を預けようっと!参考になりましたら幸いです♡