もう8月ですね。ちょうど一昨年の今頃、オープンウォーターとアドバンスドオープンウォーターのライセンス(Cカード)を立て続けに取り、そこから私のダイビングライフが始まりました。

もともとのきっかけは、ダイビングのライセンスを持っていた友人が「泳げなくても取れた」と言うのを聞いたこと。安全面さえ気をつけていれば、実はハードルが低いのもダイビングの魅力のひとつです。

今回はこれからダイビングのライセンスを取ろうかなと考えているプレビギナーの方々に、ライセンス取得当時のことを紹介しようと思います♡(PADI オープンウォーターの場合)

そもそもオープンウォーターって何?

ダイビングのライセンスのことを、正しくはCertification Card(Cカード)と呼びます。Cカードにはダイバーのスキルに合わせてランクが設定されていて、一般的に一番最初のランクとされているのが「オープンウォーターライセンス(OW)」です。

オープンウォーターとは、天井がない水面が開けたところでのダイビングのことで、洞窟や沈没船でのダイビングなどに比べて安全です。(浮上さえできれば呼吸ができるから。洞窟内では脱出にもスキルが必要)

オープンウォーターCカード取得
水面を遮るものがないオープンウォーター

オープンウォーターのCカードを持っていると、水深18mまでの水面が開放された海域でダイビングを楽しむことができます。いわゆるリゾートなどでゆるくダイビングを楽しむなら、このコースで十分です。

PADIのサイトから、このコース修了後にできることをご紹介します。

自分たちでダイビングの計画を立て、バディ・システムを守りながらダイビングを楽しむことができます。
インストラクターなどの引率をつけずにコンディションの良い海でダイビングができます。
ダイビング器材の購入やタンク・レンタルなどのサービスを受けることができます。
アドベンチャープログラムや各種スペシャルティ・ダイバー・コースに参加できます。

ちなみに、その次のランクはアドバンスドオープンウォーター(AOW)と言います。30mまで潜れるようになり、洞窟や沈没船などの天井のある場所でもダイビングが楽しめます。

オープンウォーターCカード取得の相場

地域やショップによってさまざまな価格設定がされています。多いのは3万円台〜7万円台くらいのようです。

気をつけて!オープンウォーターとスクーバダイバーコースは別物

これは聞いた話なので被害に遭ったわけではないのですが、格安をうたっているショップでは一般ライセンスである「オープンウォーター」ではなく、その前半部分のみを扱う「スクーバダイバーコース」しか取得できないところもあるようです。

スクーバーダイバーコースのCカードを取得しても、PADIのプロフェッショナル・メンバーの引率がなければダイビングができません。また水深も12mとかなり浅い場所までしか潜ることができず、ボートダイビングで行くような見どころのポイントには行けないので注意が必要です。

日程

  • eラーニング(早ければ1〜2日。でも数が多いので計画的に)
  • プール実習(または浅瀬実習)+海洋実習で2〜3日間

プール・海洋実習の持ち物

  • eラーニングの修了証明書(eレコード)
  • 筆記用具
  • ライセンス申請用のカラー写真(縦4cm×横3cm) ※忘れると後日自分で申請する必要がある
  • 水着
  • バスタオル
  • ビーチサンダルなど濡れても良い履物
  • 健康チェックシート(医師の診断書と一筆が必要)

最初はeラーニングで座学

eラーニングで受講する旨をショップに伝えると申込みをしてくれます。

ここで重要なのが、必ずショップから発行されたURLから講習をスタートすること。一緒に行ったメンバーの一人が間違ってトップページ経由でeラーニングを受講してしまい、その結果、ショップ側で座学が終わった認定ができない事態に陥っていました。必ずショップから発行されたURLにアクセスしましょう。

PADIのeラーニングは動画メイン+チャプターごとの小テストという構成になっています。これが、なんと、数が多い!パッと見少なそうに見えるのに、大項目、中項目、小項目…と展開していくとなかなかすごいボリュームです。でも、内容は面白いので、深夜残業続きだったけれど1〜2週間くらいでちょこちょこやりながら終わらせることができました。

安全にダイビングするための基礎になるのでがんばって終わらせましょう!

前日はしっかり睡眠を!

ダイビング自体はゆったりした気持ちで行うアクティビティですが、安全に潜れるようになるために、Cカード取得の時には「緊急事態の対応」を学ぶことになります。また、タンク(シリンダー)を背負っての移動は慣れないうちはとても疲れるので、前日はしっかり寝ておきましょう。

朝イチからオープンウォーター実習開始

ショップについたら健康チェック、申し込みの手続き、施設の紹介、テストを終えて、簡単なブリーフィング。ショップでは説明より実際にやってみて覚えることの方が多いので、実践あるのみです!

具体的な実習内容はこの実習用のログブックに載っています。(ショップで受け取れます)

オープンウォーターのログブック

私たちの時は、最初は器材の説明でした。タンク(テキストではシリンダーと呼んでいましたが、昔ながらの呼び方はタンクなので、まだまだこの呼び方が主流かな)のセッティング方法、BCの着け方、マスクの着け方、ウェットスーツの着方など。そして、さっそく浅瀬での実習をスタートします。

オープンウォーターの実習内容はダイビングの基本と緊急事態の対処方法

具体的にプール(浅瀬)や海で行う実習は、泳ぎ方、姿勢、呼吸方法、浮力コントロールの方法、バディ(ダイビング時のペア)との連携などダイビングの基礎と、緊急事態にどう対処するか?といったものが中心です。

緊急事態の対処とは、たとえば、水中でマスクが外れてしまったら?レギュレーターという空気を供給する器材が外れてしまったら?エアがなくなってしまって浮上する時は?など、何か起こっても「安全に帰ってくるためのスキル」です。知っておいた方が安心なものばかりですよね。

指導には必ずインストラクターが同伴しますし、何かあっても助けてくれるので、「本当に事故らないため」にしっかりとトラブル対処に慣れておく必要があります。

水中では何よりも、「焦り」が禁物です。パニックにさえならなければ防げる事故も多いようです。

泳げない私はとにかく「点検済みのレギュレーターさえくわえていれば死なない。もっと最悪の場合でも、浮上してシュノーケルさえあれば死なない」を合言葉に実習に臨んでいました。

オープンウォーターCカード取得
初日はこの疲れっぷり

実習で挫折しないために大切なこと

実習ではショップのレンタル器材を使うことになるのですが、合わない器材を使っていると思わぬトラブルやストレスで行き詰まってしまうこともあります。

特に、マスクやシュノーケルに水が入ってきてしまうというトラブルがあると、パニックになりやすく、怖さや焦りからしんどい思いをすることもあります。自分に合った器材を使えばそんなことにはならないので、器材が合っていないかも?と思ったときには、遠慮なく変えてほしいと伝えてみましょう。

浅場での練習が終わると、深場でのトレーニングに

休憩を挟みながら、浅場での練習と深場での練習を行います。(ショップや日程によります)浅場での練習は言われたことを順番にやっていくだけなので、訓練しているのに近い感じなのですが、深場に行くと目の前に魚たちが…!

オープンウォーターCカード取得
ライセンス取りたての頃の撮影スキルを思うと、ちょっとは成長したなぁ

普段、水槽のガラス越しにしか目にすることのない魚が、目の前を泳いでいくというのはなんとも不思議な感覚です。しかも、レギュレーターをくわえていれば、水中なのに呼吸し続けることができます。このあたりでようやく、ダイビングの楽しさの一部を感じることができます。

2日間の実習、最後は自分たちでダイビング計画&実践

実習の仕上げは、自分たちでダイビング計画を立てて実際にやってみるというもの。バディ(ダイビングを行う際のペア)と一緒に目当ての魚を決めたり、潜水時間を決めたりします。

オープンウォーターCカード取得
実習が終わる頃には、みんなで楽しむ余裕も

この経験をしっかりしておくと、「セルフダイビング」(ガイドなしでバディと自由にダイビング)することも可能になります。実習は厳しく大変なことばかりですが、この最後の実践以降は「楽しむためのダイビング」。Cカード取得は安全に潜るためのトレーニングと割り切って、なんとか乗り切りましょう!

こんな世界が待ってますからね♡

持っていくと良いおすすめグッズ

最後に、このブログですでに紹介しているものも含めて、Cカード取得の時に持っていると便利なものをご紹介します♡

日焼け止め

参考記事:
サンゴ白化も日焼けも防ごう!ダイビングにぴったりな日焼け止め

カチューム

参考記事:
ダイビング中の髪型は?前髪は?おすすめのまとめ方!

洗い流さないヘアトリートメント

参考記事:
たったこれだけ!ダイビング後に髪が傷むのを防ぐおすすめケア

洗い流すトリートメント(持ち運び&補修力)

おまけ

ちなみに、私たちは和歌山県の串本でCカードを取得したので、

串本のマグロは美味

海はもちろん、マグロも堪能しました。おいしかった♡