女性ダイバーにとって、ダイビングできる頻度はライフステージの変化によって変わりやすいものです。中でも妊娠は大きなライフイベントのひとつですよね。

私はもうすぐ妊娠21週に入りますが、「やっと暖かくなってきた!」という時期に妊娠がわかったので、危険を冒すつもりはないものの、「妊婦ってダイビングできるのかな?」という疑問が浮かんで調べてみました。

結論から言うと、妊婦はダイビングはできません!

「ちょっとくらいなら大丈夫だろう」「まだお腹が小さいから、ダイビングショップに黙って自己責任で潜ればいい」などの危険な誤解をしないように、その理由を正しく理解しておく方がいいと思うので、私が調べたことをご紹介します。

妊婦がダイビングできない理由は窒素

ダイビングの終盤、きちんと安全停止しなければ減圧症を引き起こしますよね。体に溶け込んでしまったエア中の窒素が急な浮上で気泡化し、血管を塞いで様々な障害を発生させてしまいます。

大人でもほんの微量の窒素が残るだけで減圧症になってしまうのですが、減圧症を引き起こさないほど細かい「サイレントバブル」であっても、お腹の中の赤ちゃんの血管を塞ぎ、最悪の事態につながることもあるそうです。

シュノーケルもやっぱり心配

シュノーケルのスポットは水温が低くて体が冷えてしまったり、深場や足元が不安定な場所も多く、思っている以上に危険です。また何かあった場合に産婦人科医や助産師さんに頼ることが難しい環境でもあります。

大前提として、妊娠・出産は何が起こるかわからないことを考えれば、妊娠初期や安定期などの時期を問わず、ダイビングもシュノーケルも出産後の楽しみに取っておいたほうがいいでしょう。

妊娠中に海に入ることはできる?

実は安定期に入ってから新婚旅行で和歌山県の白浜に行く予定をしていたのですが、私は結局、砂浜の波打ち際で少し足を海水につける程度に留めておきました。妊婦の海水浴は賛否両論いろいろあって、後悔したくなかったためです。私が調べた中では、こんな情報がありました。

やめた方が良いという意見

  • 体が冷えるからダメ
  • 海には細菌などが多く、抵抗力が弱っているから危険
  • 海自体に危険がなくても、泳いでいる人にぶつかるなどのリスクもある
  • 何か事故があった時に対応できないから避けた方がいい

医師のOKがあれば大丈夫という意見

  • 「足だけ水に浸かるくらいなら、いっそ泳いだほうが運動で全身が冷えないから良い」とお医者さんに言われた
  • 海外では妊婦もビーチで普通に遊んでる

妊婦用の水着などもあるにはあるんですが、ビーチで使って何かあっても誰も責任を持つことができません。まずは赤ちゃんの安全を第一に考えた上で検討するほうが良いと思います。

ダイビングできない寂しさを埋めるには?

私のおすすめは、ヘッドホンでYoutubeのダイビング動画を見ることです♡ダイビング動画に音楽をつけている方も多いのですが、「ダイビング nomusic」などで検索すると水中の呼吸音が聞こえる動画を探すことができます。赤ちゃんが海を好きになったら良いなと思って、ときどき動画をプロジェクターで映しながらスピーカーでも流したりしてますよ。

その他には、必ず産婦人科医にOKをもらった上で、マタニティスイミングやプールに行くという手もあるようです。特に普段運動しない人には、体重の負荷をかけずに体を動かせるスイミングは支持している人たちもいるみたいです。(私はダイビングはできるけど泳げないので、難しいかな…)

参考になれば幸いです♡