8月。

リゾートに、避暑地に、そしてダイビングスポットに。素敵なバカンス写真がSNSを埋め尽くす季節ですね。

夏になってからというもの、口から出る言葉は「あー海行きたい。潜りたい」ばかり。でも仕事の関係上、今年は8月に夏季休暇が取れません。本当は行きたい場所があるけれど、遠すぎて行けない。

というわけで、
この土日を使って久々の和歌山・須江に行ってきました♡

いつもなら早速海の中の写真を並べて、書きながら追体験してうっとりするところなのですが、今回はまずこれをお見せしたいのです。

さて、ここはどこでしょう?

須江ダイビングセンター

須江ダイビングセンター

須江ダイビングセンター

学校?

いえいえ。ここ、実は今回お世話になったダイビングショップなのです。明治時代に開校されて今では廃校になった小学校をダイビングショップとして使ってるんですって。

一緒に行ったダイビング仲間と、「かわいい〜♡」とはしゃぎまくりです。雰囲気的に、大阪の中崎町が好きなダイバーさんにはうってつけではないでしょうか。

さて、今回のダイビングのお目当は、黒潮に乗るドリフトダイブ。通称「ブルーウォーター」です。台風の影響もあって実施は日曜日になるということで、1日目の2本と2日目の1本目、合計3本はふつうのボートダイビング。

まあ、本命の前の肩慣らしも兼ねて真夏の海を楽しむとしますかね。

と思っていたのに、
期待をはるかに上回る驚きの世界が待ち受けていたのです。

まずは最初のポイント、犬飼の浜。ターゲットはネコザメです。

ネコザメが1匹
ネコザメが1匹
ネコザメが2匹
ネコザメが2匹
ネコザメが3匹
ネコザメが3匹

・・・(略)

「犬飼の浜」というポイント名なのにあっちにもネコザメ、こっちにもネコザメ。

初めて見たけど、口元がかわいい♡

ネコザメ伯爵
ネコザメ伯爵

こんな風に、くるりんっとなってます。この他にヒレナガネジリンボウ、オドリカクレエビ、ハナハゼ、アオサハギなどもいました。(が、カメラトラブルのためほぼ撮影できず)

続いての2本は同じポイント「ナギザキ」へ。オーナーさんいわく「イサキがすごいんだよ〜」とのことだったのでそれなりに期待して行ったんですが、

すごい…?
これ、すごいという言葉に収まるレベルなの…?

何十万と群れるイサキ。実は例年よりも数が多いんだそう。通常は夏を過ぎてどこかに移動するはずの去年のイサキ大群がとどまったままで、魚群が膨れ上がっているそうです。ラッキーでした。

その他にはこの時期を逃すと来年まで見られないという、ニシキベラの産卵行動を見たり。

亜種シリーズもいろいろいて、ゴンベ科はオキゴンベと、ミナミゴンベ。

オキゴンベ(目が綺麗)
オキゴンベ(目が綺麗)
ミナミゴンベ(目のそばに眼状斑)
ミナミゴンベ(目のそばに眼状斑)

テンジクダイ科も、オオスジイシモチ、クロホシイシモチ、ネンブツダイ、スジオテンジクダイ。

オオスジイシモチ(5本の縦縞、尾の付け根に黒点)
オオスジイシモチ(5本の縦縞、尾の付け根に黒点)
クロホシイシモチ(目の斜め上に黒点)
クロホシイシモチ(目の斜め上に黒点)
ネンブツダイ(背中に黒ライン、目の辺りに短めの黒ライン)
ネンブツダイ(背中に黒ライン、目の辺りに短めの黒ライン)
スジオテンジクダイ(尾までシマシマ、てっぺんはツリー状の縞)
スジオテンジクダイ(尾までシマシマ、てっぺんはツリー状の縞)

図鑑コンプリートを目指している私としてはホクホクです。

それから、念願だったアオリイカの子供にも遭遇!

アオリイカの子供たち
アオリイカの子供たち
アオリイカはやっぱりきれい
アオリイカはやっぱりきれい

鹿児島ばかり行っていたけど、和歌山もアオリイカ釣り(エギング)の有名なポイントなんですよね。

また、アオサハギもあちこちで見かけました。

アオサハギ
アオサハギ
アオサハギ
アオサハギ
喧嘩中のアオサハギ(オス)
喧嘩中のアオサハギ(オス)

こうして、肩慣らしのつもりで臨んだ3ダイブは圧倒され続け、あっという間に終了。本当に濃かった。これだけで1記事完結しちゃいそうです。

が、もちろん大本命の黒潮ドリフトダイブ、通称「ブルーウォーター」も満喫してきました♡

この「ブルーウォーター」は、台風の影響を受けて実施中止になることも多く、今回誘ってくれたダイビング仲間は去年3〜4回予約して一度も実施されなかったというレアなアクティビティなのです。決行されることを祈りながら一夜明け、船長からのOKが!

ショップ最寄りの港から30分ほど沖に出たあたりで海が青くなり、船上のどこかから「黒潮に乗ったぞー!」という声が聞こえてきます。テンション上がる!

ボートは黒潮の上へ

エントリーするとそこは…

ブルーウォーター

全方位、見渡す限りのブルー。上も、右も左も、そして下も。真っ青な世界。
水面から差し込む光も本当にきれいで、見下ろした先の飲み込まれるような深い青も神秘的。

ブルーウォーター

底の見えないブルー

しかも、それだけでは終わらなかった…

カンカンカン、とガイドさんが合図をして指をさしたその先に、イトマキエイの影が!!

きゃー!こんなところで会えるなんて!
遠すぎて写真にも動画にもまともに収められなかったのですが、目視できる距離で見ることができました。

そして、少し経ってまた戻って来た!
3枚くらいが代わる代わるやってきてくるくると私たちの周りを旋回して行きました。

オーナーさんいわく、私たちの存在は彼らにとって異物感があり、最初は偵察にやってきて、危険がないとわかると遊びに来るんだそう。
こんなにも広い海の中で、十数人がぽつんと漂うこの場所を見つけて会いにきてくれるなんて、なんだか途方もない。そして嬉しい!

今回は撮影できなかったので、またぜひリベンジしたいところ!

そんなこんなで、この2日間は一瞬も忘れられないくらい貴重な体験尽くしとなりました。どの海ももちろん毎回すごいんだけど、今回のは強烈だったなー♡

ブルーウォーターは9月末まで開催されるそうなので、普段と違うダイビングがしたい…!なんて方はぜひチャレンジを。目安は経験本数20本以上とのこと。(スキル次第なので、オーナーさんに相談してみてくださいね)

【8月13日】
水温 28〜31度
天気 晴れ

【8月14日】
水温 26〜29度
天気 晴れのち曇り

【見た魚】*初めて見たもの29種類
アオサハギ、アオリイカ、アカスジカクレエビ、イサキ*、イシガキダイ*、イシダイ(幼魚)、イットウダイ、イトマキエイ*、イラ、ウツボ、ウメイロ*、ウルマカサゴ*、オオスジイシモチ*、オキゴンベ、オドリカクレエビ*、オルトマンワラエビ、カコカキダイ、ガラスハゼ、クロホシイシモチ、コケギンポ、ゴンズイ*、サクラダイ*、シラコダイ*、シロオビハナダイ(メス)*、スジオテンジクダイ*、スズメダイ、タスジウバウオ*、ダテハゼ*、ツノクラゲ*、ニザダイ、ニシキベラ(産卵)、ニジギンポ*、ネコザメ*、ネンブツダイ*、ハナハゼ*、ハリセンボン、ヒメジ*、ヒレナガネジリンボウ*、フウセンクラゲ*、フタホシキツネベラ*、マツカサウオ*、ミサキアミコケムシ*、ミツボシクロスズメダイ、ミナミゴンベ*、ムレハタタテダイ*、ヨウラククラゲ*、レンテンヤッコ*

【お世話になったショップ】
須江ダイビングセンターさん