実はプライベートでいろいろあって、ダイビングもブログ更新もすっかりストップしてしまいました。2015年にダイビングを始めてから、1ヶ月以上ダイビングを離れることがなかったので、夢に見るくらい恋しいこの頃です。台風が心配ですが、ダイビング日和な毎日ですね。

さて、最近は全然潜っていないのでネタが尽きてしまっているのですが、図鑑コンプリートを目指す私に欠かせない「同定」について、まだ書いたことがなかったことに気が付きました。

ダイビングでいう同定は、要は撮った魚の種類や名前を調べるということです。

愛用している日本の海水魚

ショップによってはログ付けをする時に見た魚を教えてくれたり、図鑑を見せてくれたりしますが、毎回必ずすべての魚について聞けるわけじゃありませんよね。「せっかくだから、見た魚の名前をきちんと知りたい」と思って図鑑を買って見ていくうちに、コンプリートしたくなってしまったのが、そもそものダイビングへのどハマりのきっかけなのでした。

同定は、想像以上にとっても大変なのですが、目星をつけて推測する楽しみや、見つけた時の喜びが大きいのです。ダイビングは行くまでも楽しく、潜っているときも楽しく、潜った後のごはんも楽しく、帰ってきてからも楽しいのがいいところですね♡

「いつもショップのオーナーさんに聞いて終わらせてるよ」とか「魚の名前に興味が無いよ」という方も、ぜひ一度試してみてほしいなと思います。

では、同定の流れを見てみましょう。

1. ダイビング中に写真を撮る

図鑑コンプリートをするからには、どれだけ美しく撮れたかではなく、どれだけの種類を見たかが重要になります。まあ、その結果、撮れるのって…

セジロノドグロベラ

こういう写真だったりします。ちなみにこれはセジロノドグロベラなんですが、特に同定に苦戦したもののひとつです。

「とても良く撮れた写真だけをもとに、オリジナルの図鑑を作りたい♡」という考えであれば、同定もいくらか楽になりそうなのですが、一瞬であろうと見たと思われる魚は徹底的に確かめて、白黒はっきりつけたい私は、このレベルの写真であっても捨てるのはもったいない…と感じてしまいます。

2. 何科か推測する

写真が撮れたらまずはだいたいの魚の種類の検討をつけます。アドバンスドダイバーの方は「魚の見分け方(PADI)」などで少し習ったかもしれません。ベラ、ブダイ、ハゼ、ギンポの区別のしにくさはなかなか骨が折れますね。

3. 図鑑や画像検索で見比べる

いよいよ、写真をもとに図鑑を調べます。

最初は属していそうな科で見てみます。が、「似てる気がするんだけど、そうとも言いきれないな…」なんてことがほとんど。今まではここで「○○科 目が赤い 黄色の尾」というようなキーワードでGoogle画像検索をしていたのですが、須江ダイビングセンターでお借りしてとっても使いやすかった、もう廃盤になっている「日本の海水魚」を買い求め(でも、Amazonには売ってます)使っています。

日本の海水魚で同定

日本の海水魚で同定

日本の海水魚で同定

Googleの画像検索のメリットは「条件」と複数の「写真」で調べられること。デメリットは検索エンジンの仕組み上、「類似」したものがたくさん候補に紛れ込んでいること。正しい情報かどうかの検証も必要になるので、同定する上では意外と手間だったりします。

一方で、図鑑は魚の形や色なんかで自由に調べることができない代わりに、パラパラっと写真を見て調べることができ、ノイズが少なく、確かな情報が載っているので、個人的には図鑑の方が好きです。検索って、なんだか疲れちゃうんですよね。

私が同定に使っている「日本の海水魚」は、幼魚・若魚・成魚情報が多く、なんとそれぞれの写真も豊富です。魚によっては「多様な色をしている」などのように一言にまとめられていても、実際にはまったく別物に見えてしまうこともしばしば。その点、この本は情報が豊富なので見極めのしやすさが半端じゃない♡

日本の海水魚で同定

とってもオススメです。

一番最初から使っている「日本の海水魚と海岸動物図鑑」では同定できなかったのですが、「日本の海水魚」と併せて調べることで無事、同定ができました!

セジロノドグロベラ

4. わからない時はガイドさんに聞く

自力で同定できない場合は、ガイドさんに聞くと教えてくれることも。ガイドさんによっては何科かわかれば十分と考えている人も、細かく突き詰めたいタイプの人もいるので、自分に合ったスタンスの方に聞けるといいですね。

全体の流れとしてはこんな感じなのですが、「見た魚の名前の調べ方もっと知りたい!」という方のための+αな情報をご紹介しておきます。参考にしてくださいね♡

写真を撮るときのコツ

尾っぽは広がってるのも閉じてるのもあった方が良い

図鑑によって、片方しか載っていないことがあります。で、広がってるのと閉じてるのとではまったく別の魚に見えてしまうこともあります。できるだけいろんなパターンを押さえておくのがおすすめです。

上から撮らずに横から撮る

これは私自身まだまだ全然できていないのですが、図鑑には横から撮った写真が並んでいます。ビギナーダイバーにとって、魚を横から撮る(魚と同じ高さまで沈んで魚を追いかける)のは簡単ではないのですが、自分で思っている以上に下から撮るくせをつけておくといいかもしれません。

知ってるつもりの魚も撮っておく

ベラ科やテンジクダイ科のように、ものすごくよく似たバリエーション豊富な魚もたくさんいます。見たことがあると思ったら初めての魚だったりすることも多くあるので、図鑑コンプリートを狙っている方はぜひ、念のため撮っておきましょう。私の場合は、ベラ科・ハゼ科・テンジクダイ科・ギンポ科・チョウチョウウオ科あたりは見たら必ず撮っています。

ちなみに、クオリティの高くない写真も撮っておきたい人には、クラウドサービスがおすすめです。私はAmazonプライム会員なので、Amazon Driveを使っています。写真は容量無制限なので、おすすめですよ♡