ダイバーの正体に迫る本企画、5人目はKさんです。よろしくお願いします!

Kさんプロフィール

現在ダイビング歴4年のダイブマスター(PADI)。経験本数は200本。愛知県在住のSE。日々のつぶやきはTwitterにて更新中。

青の洞窟シュノーケリングで感動。それなら海の中はもっと面白いかも!

ダイビング

――まず、ダイビングを始めたきっかけを教えてください。

沖縄の「青の洞窟」でシュノーケリングした時に、海の底でダイビングしてる人を見て面白そうって思ったのがきっかけです。

もともとは「海の中の様子なんて水族館行けば見れる」と思っていて、あまり興味なかったんですよ。でも、沖縄に行った時「ヒマやしちょっとシュノーケリングでもしてみるか」って感じで試してみたら、「こんな近くで生き物見れるんだ」って感動しました。洞窟って光を嫌う魚が集まってるじゃないですか?そんな魚の群れを間近で見れて感動したのを覚えてます!

それで、水面で遊ぶのがこんなに面白いなら、水中はもっと面白いかもって思って、体験ダイビングする前にライセンス取りに行きました。

――海の中の世界、想像以上だったんですね!Cカードも沖縄で取ったんですか?

今、愛知県に住んでいるので、名古屋のダイビングショップで取りました!会社の先輩を誘って。名古屋市緑区にあるドルフィンダイバーズってお店です。家から近かったのと、あまり駅から近いとお客さんいっぱいでゆっくり潜れないかもと思い、駅からちょっと離れている店を選びました。

学科はオンラインではなく対面で、週末を1日潰してまとめて受け、その後、岐阜にあるプールで半日、限定水域ダイブ(浅い場所で行う実習)を行い、海洋実習は福井の越前と、伊豆の大瀬崎で行いました。

――実習であちこち行けて豪華!初めてのダイビングはどうでしたか?

プールでしっかり練習していたので怖いと感じることもなく、スムーズに実習を進められました!多くの人は最初は体験ダイビングから入ると思うんですが、プールで十分練習できて緊急時の対応も教えてもらえたので、最初にまずライセンスを取って良かったと思ってます。

越前なんかの日本海側って「地味で食べたら美味しそうな魚」が多いイメージありますけど(笑)、南国系のカラフルな魚が多くて面白かったです。

「一緒に潜る人も守りたい」ダイブマスターを取得

――ダイブマスター取得は、早い時期から考えていたんですか?

2014年9月にOW、2015年5月にAOW、2015年12月にレスキューとライセンス取得して、レスキュー取った後に意識し始めました。実際に取るのを決めたのは2016年6月頃ですね。レスキューの勉強をしてみて、「もっとうまくなって知識も増やせれば自分の身も守れるし、一緒に潜る人も守れるようになれればもっと良いなぁ」と思って、ダイブマスターの資格取得を目指しました!

――ダイブマスターへの道のりは険しかったですか?

大変でした。学生時代と違って運動あまりやってなかったので、泳力テストで落ちまくったのが痛かったです…4回くらい落ちたんですよ。

でも、OWなどで学んだスキルを改めて勉強し直せたし、ガイドする立場としてお客さんのどういうポイントに気をつければ良いかとか、こんな兆候があったら危険だということなどを勉強できたのでよかったですね!

――ガイドする側になって、どんなことに気をつけるようになりましたか?

深いところから浅場に移動した後、慣れてないと急浮上しやすいですよね?なので、自分より高い位置に人がいたら、海の風景よりその人の方が気になっちゃいますね。

経験・スキルがあって中性浮力で中層にいるのか、浮力調整出来ずに高いところに浮いているのか。たとえば、水面で話してる時に聞いた経験本数や年数で判断したり、後は自分より高い位置にいてBCが過剰にパンパンになっていたら、うまく調整できていなくて危ないなとか、ドライスーツの場合だと足の方が高い位置になってたら危ないとか。

常にポジション取りを見るのがクセになってます。

――そう考えると、一緒に潜る人たちに、事前に本数やスキルについて伝えるのはとても大切ですね。

ジンベエザメやイルカ、景色。ダイビングで潜る海は一生飽きないおもちゃ箱!

ジンベイザメ

――最初は「海の中の世界なんて水族館で十分」だったKさんですが、「海中はもっと面白いはず!」という直感は当たってました?

はい、当たってました!

よく伊豆方面、三重方面、和歌山方面、福井の越前に行くんですが、同じダイビングポイントでも春夏秋冬と1年を通じて違う風景が見られるし、朝昼夜の時間帯でもまったく違いますよね。ダイビングで潜る海は、一生飽きないおもちゃ箱みたいだと思ってます。

――まさに!では、これまでで印象的だったダイビングについて教えてください。

まずは、沖縄の読谷村で体験したジンベエザメダイブは衝撃でした。あんな大きな生物と触れるくらい近くで一緒に泳げて!

青の洞窟でダイビングしたくて沖縄のダイビングショップを探している時に、テイクダイブというショップのホームページに「ジンベエザメと泳げる」って書いてあったのを見つけて、すぐに申し込みました。

――ジンベエザメ!すごかったですか?

港から10分くらい沖に出た所に20か30mくらいの生簀が張ってあって、生簀に張り付いた瞬間、海底に大きな生物が悠々と泳いでいるのが見えてテンションめっちゃ上がりました!

まだ子どもでしたが、それでも6〜7mはありましたね。あそこで育てて美ら海水族館に運ぶらしいです。しかも、慣れてるのかダイバーが近づいてもマイペースで泳いでました!

ちなみにその時は青の洞窟には行かず、近くのそこそこ深度があるポイントでも潜ったんですが、透明度20から30mくらいの抜けで、本当に空を飛んでるような、宙に放り出されたような感覚だったのを覚えてます。

――素敵!他にもありますか?

伊豆の伊東でやったドルフィンダイビングも楽しかったです!

――わあ、シュノーケリングじゃなく、ダイビングでもイルカと一緒に泳げるんですね!

自然のイルカは排気の泡の音を嫌がるみたいですが、飼われてるイルカは慣れちゃってるんだと思います。

伊東の港に生簀があってそこにイルカが飼われていて、ダイビング前にイルカの触れ合い方法勉強してから20分くらいドルフィンダイビングを楽しむという流れで。最初は写真撮りまくり、触れるとこまで寄ってきてくれるのでナデまくりました。

大きな生き物と一緒に泳ぐって普段できない体験なのでやっぱり初めては衝撃ですよね!興奮しました!

――すごいなぁ。どれくらいのペースで潜っているんですか?

月に1回から2回、長期連休は国内のダイビングポイントに旅行で行ってガッツリまとめて潜ってます。名古屋のショップのツアーを利用して。

オーナーも良い人ですし、ツアーに参加する方もみんな良い人ですし、ダイビングを通じて仲良くやった人とワイワイ言いながら楽しく潜って帰りに美味しい海の幸を食べるのが好きなんです!今年の夏は高知県の柏島に行きました!

――名古屋から柏島!めっちゃ遠くなかったですか?

めちゃ遠いですよ(笑)。

今年は8月15日から18日という日程で行きました。15日は完全移動日、16日から18日まで3ダイブずつやって18日に帰りました。

――お魚群れ群れでした?

群れ群れでした!

あとマクロもいっぱい見れました!一番はアケボノハゼですかね。沖縄とかだと30〜40m潜らないと見られないんですが、柏島は20m付近でも見られるので人気です。あとはホムラハゼとかレアですよね。今回は見れず。見れたらラッキーです。

――国内あちこちの海で潜られていますが、せっかくなので美味しい海の幸情報を教えてください!

よく行くお店ピックアップしてみました。

  • 食事処 紅一点
  • 地魚 サクラ
  • 貝殻亭

海鮮がどこも美味しいです!帰りが車なので飲めないですけどね。

美味しい海の幸

次に目指すは300ダイブ達成!憧れの海への思いもつのる

200ダイブ記念

――今後やってみたいこと、行ってみたい場所などはありますか?

先日やっと200ダイブ達成したので次は300目指してます!順調に行ったら2020年ですかね。オリンピックイヤー!

ずっと行ってみたいなぁと思ってるのがオーストリアのグリーンレイクです。メキシコのセノーテも潜ってみたいです。淡水ばっかりですね!

――では、最後にダイビングを始めようか迷っている人にメッセージをお願いします。

今まで見た事ないような世界が広がっています!!
一緒に海の世界を楽しみましょう!!

――ありがとうございました!

自分の直感を信じて海の世界に飛び込み、ダイブマスターまで駆け上がったKさん。行動力に脱帽です!ぜひ2020、300ダイブ目指してがんばってください!