「ダイビングは恋に落ちやすい」という話もあれば、一方で「ダイバーはサーファーと違ってモテない」とも言われるダイビング。

日常と完全に切り離される海の中の世界、適度な緊張、バディとの信頼関係。そう考えると、確かにダイビングをきっかけに恋愛が始まってもおかしくない気もします。逆に、レギュレーターやマスクを身に着け、外せばマスクの跡が顔にくっきり、すっぴん顔や日に焼けた顔・髪と「素の姿」を晒しまくるという意味では、ハードルが高い気も。

今回はダイビングをきっかけに出会った男性と結婚した経験から、ダイビングガイドとの恋愛や、カップルでダイビングを楽しむためのTipsについて書いてみようと思います♡

異国のダイビングガイドと国際結婚

ひとまず、私が結婚に至った経緯を簡単に。女子旅でバリ島に行ったのですが、ダイビングガイドをしてくれたスタッフさんと日本に帰って来てから仲良くなり、1年の遠距離恋愛を経て、日本で入籍しました。

実は、バリ島に行った当時、私はクリエイティブの仕事に対する情熱を失いかけて悩んでいました。ちょうど働き方改革について叫ばれる直前、業界全体が疲弊しきっていた時で、周囲から「いいものをつくろう」「誰かを喜ばせよう」という主体的な言葉を聞くことはあまりありませんでした。

でも、ダイビングガイドをしていた彼は「自分が納得できるいい仕事をする」ことにまっすぐ打ち込んでいて。「これは僕の仕事だから」「この仕事が好き」と声に出して言う、その責任感と情熱に目が覚めたような感覚でした。

ダイビング後は、友人たちと別の予定があったため会話もほとんどせず別れ、その後SNSで繋がって帰国後に付き合うことになりました。

ちなみに婚姻届はバリ旅仲間で友人のタニカリナちゃんに「ダイビング」をテーマにデザインしてもらいました♡

ダイビングガイド、インストラクターとの恋はうまくいくのか

彼と付き合うことになってから「外国人カップルの遠距離恋愛話」「ダイビングガイドとの恋愛話」を鬼のように検索して読み漁った私が言うのもなんですが(笑)、ごく個人的な感覚として、「ダイビングガイド」や「ダイビングインストラクター」との恋愛と捉えている時点でちょっと怪しいなあという気持ちがあります。

相手の「人柄」を見ているのか、はたまた、海中世界の非日常感や「スタッフとゲスト」という「シチュエーション」に惹かれているのか。この違いは大きいですよね。

読んでいた恋愛Q&Aには「仕事柄、浮気されやすいかどうか?この恋愛は遊びかどうか?」といった内容が多くひしめいていましたが、結局今になって思うのは、「職業どうこうじゃなく、その人が恋愛に真面目かどうか」に尽きるということです。

そんなことを前提にしつつ、ダイビングを仕事にしている人を彼氏・彼女に持つとどういった嬉しいこと・つらいことがあるのかご紹介しましょう♡

嬉しいこと①あなたがダイバーなら、相手の仕事の話を聞くのが楽しい

海況の話、ダイビングの話、見た魚の話、出会ったゲストの話、ボートや器材の話。ダイビング大好きな人にとっては何を聞いても楽しい話ばかり。ダイバー同士だからこそわかりあえる悩みや、学びもあるかもしれません。

嬉しいこと②脱夜型生活!相手と一緒に早起きできる

ダイビングの仕事は朝が勝負。ゲストの集合時間が8時や9時であっても、スタッフはもっと早くから出勤してその日のダイビングの準備をしています。タンクをボートに積んだり、器材を出したり、ゲストの情報を確認したり。彼の場合は6時に起きていたので、それに合わせて私も早起きになりました。

嬉しいこと③安心してプライベートダイビングができる

OW以上のCカードを持つ人同士で行うバディダイビングは、ベテランダイバーにとっては「安く、たくさん、好きな場所で潜れる」のですが、初心者にとってはドキドキするもの。バディがダイビングインストラクターやダイビングガイドなら、とても安心してプライベートダイビングを楽しむことができます。正直、めっちゃしあわせな気持ちになります♡

つらいこと①ゲストは基本水着である

水着だからって別になにもないんです。ゲストはただ潜りに来ているだけ。彼は仕事してるだけ。だから何も不安になる必要はありません。記念撮影した写真に水着のかわいい女子たちがいっぱいいたとしても、それはただの記念撮影です。でも気になる。

つらいこと②命に関わることもあるので心配

特に海外では肩書を問わず「ダイビングガイド」はガイドをするのが仕事であり、責任の範疇は「道案内のみ」であるのが通例です。しかし、ゲストの安全は最優先。救助の場に出くわすこともあるでしょう。以前、「他のショップのゲストがはぐれたのを助けた時、暴れて沈みそうになった」と聞かされた時には、ドキッとしました(相手が暴れる場合、いったん離れて死角に入って背後から抱えるんだそうです)。また、減圧症など体調面の心配もつきまといます。

つらいこと③毎日ダイビング。正直羨ましい!

あなたがダイバーなら、相手の日々のダイビング話に「いいなぁ。潜りたいなぁ」と羨ましくなってしまうかもしれません。実際はとても神経を使う大変な仕事なんですけどね。今思えば私自身、毎月足繁くダイビングに行っていたのは、この影響も大きかったかもしれません。

カップルで楽しむダイビングの魅力

ウミウシカップル♡

ここまではダイビングインストラクターやダイビングガイドとの恋愛について見てきましたが、今度は職業に関係なく「カップルでするダイビング」について考えてみましょう。

結婚している・していないに関わらず、カップルでダイビングをするのはやっぱり楽しいものです。どんな良さがあるのかをお伝えします♡

海中世界の感動を共有できる!

なんと言ってもこれ。海の中で自分の見たもの、感じたことを伝えるのって難しいですよね。マンタなどの大物、目視がやっとの小さなダンゴウオ。壁のように現れるイサキやキビナゴの群れ。冒険している気持ちに浸れる地形。毎回違った表情を見せる海の魅力は、一緒に潜ってこそ共有できるものです。

いつもは見せない相手の表情や仕草にグッとくる!

これは個人的な趣味も入ってきそうですが(笑)、水中でハンドシグナルでコミュニケーションするのが楽しかったり、ウェットスーツを腰まで下ろしたスタイルがワイルドに見えたり。ダイビングでしか見られない相手の姿にドキッとするかもしれません。

ダイビング旅行計画が楽しい!

ダイビングは終わりがありません。行こうと思えば年中、どこかの海で潜ることができて、何年、何十年と続けられるアクティビティ。「次はどこに行こう?」「いつかあの海に行ってみたいね」と相談するのも楽しいひとときです。

恋する人たちのダイビングTips(女性編)

相手の職業に関わらず、ダイビングで知り合った恋人同士であれば、ダイビング中のお互いの様子はわかっています。初心者ならダイビング中にあたふたしてしまったり、海から上がった後のすっぴん姿やパサパサになった髪。ダイビング中に撮った写真をワクワクして見たら、あまり人に見せたくないような「映えない」写真など。

でも、もし、相手がダイビング未体験であれば、そうした姿を見せるのはちょっとためらいがあるかもしれませんね。ダイビングをカップルで楽しむためのTipsをご紹介します♡まずは女性編!

ウェットスーツにひびかない水着を着る

ウェットスーツ。ジャストサイズならピタッとしているものの、意外と着膨れしてしまうんですよね。モコモコしない水着を着るようにしましょう。

メイク前後で印象が変わる場合は、ウォータープルーフのアイブロウとマツエク

水面休息中に写真を撮ることも多いです。すっぴんで勝負しなくない!そんな時はウォータープルーフのアイブロウとマツエク頼みです。

水中で髪がワカメ状態にならないようなヘアアレンジをしておく

水中は、暴風時のように髪があっちへ揺れたりこっちへ揺れたり。ショートでもない限りはまとめ髪が無難です。前髪はカチュームがおすすめ!

参考記事:ダイビング中の髪型は?前髪は?おすすめのまとめ方!

AOW取りに行ったときの写真。前髪が暴れてる!

自分に合ったマスクとマスクカバーをつける

マスクに水が入るのを嫌ってぎゅうぎゅうに締め付ける人がいるのですが(過去の私です!)、実は逆効果。きちんとサイズが合っていれば、食い込むほど締めなくてもいいんだそう。また、マスクカバーがあると髪が長くてもマスクを着けやすく、ヘアスタイルも乱れにくくなります。

カップルで潜った時に撮りたい写真のイメージを調べておく

せっかく2人で潜るなら、記念になる一枚を撮りたいですよね。事前にイメージ共有しておくといいかも。なぜなら、水中では当然会話できません。私は彼が手繋ぎ姿を撮ろうとしている意図を全く汲み取れず、トンチンカンな写真を撮られていた経験があります(恥)。

「え?手のひらが何?」と全然わかっていない私(恥)

浮かれて魚に触ったり、サンゴを壊したりしない

大事です。そんな人はいないと思いたいけれど。サンゴに名前を刻むとか、言語道断ですね。

恋する人たちのダイビングTips(男性編)

ダイビングのエア消費を抑える

統計を取ったわけではなく、完全に個人的な趣味の次元ですが、女性ダイバーはこんなところを見ている…かもしれない!?というポイントをご紹介します!

安全のためのルールをちゃんと守る

潜る前にはバディチェック(プレダイブ・セーフティ・チェック)をしましょう。トラブルを防ぐ上、頼れるイメージも持てます。

相手を安心させる

彼女があたふたしていたら、まずは残圧や急を要するトラブルでないかチェックした後、ハンドシグナルで深呼吸を促すなどして落ち着かせましょう。焦らせたり、自信をなくさせるのは禁物です。

ふたりの世界に入り込まず、周りを見て行動する

彼女がバディであっても、ガイドとはぐれればトラブルの可能性も。ふたりで写真を撮るのに夢中になってロスト、なんてことのないようにしましょう。

魚やサンゴに触れず、中性浮力を保つ

個人的に、男性がとても魅力的に見えると思っているのが、中性浮力が取れていて自由自在に浮かんでいる姿。上手な人は本当にかっこいいんです。

焦ったり、イライラしない

何かうまくいかない時の言動は、意外と見られています。彼女とスキル差があってついつい口出ししたくなる時も、自分がトラブルを起こしてしまった時も、落ち着いて行動しましょう。

いかがでしたか?ダイビングで出会ったカップルも、これからダイビングを始めるカップルも、海の中のワクワクや感動をたっぷり満喫しましょう♡