梅雨明けはまだ先ですが、陽射しはすっかり夏本番!ダイビングが楽しいシーズンの始まり始まり。でも、この時期気になるのが「日焼け」。ダイビング用の日焼け止めを探されてる方も多いのではないでしょうか?意外とちゃんとまとまった情報がなかったので、今回はダイビング用の日焼け止めについてまとめます。
ビーチ&ボート上での日焼け止めは必須!
女性は日焼けに関して意識が高いので言うまでもないことですが、ダイビング後のぬれた肌はとても無防備な状態です。しかもボートの上は、水面で乱反射した紫外線が容赦なく襲ってきます。UVカットのラッシュガードやラッシュパーカー、タオルなどがありますが、顔をまるごと隠すわけにもいかない…やはりウォータープルーフの日焼け止めが必要ですよね。
ウォータープルーフならOK?ダイビング用の日焼け止め
ダイビング時の日焼け止めを選ぶ時のポイントは3つ。
ウォータープルーフの日焼け止めはマスト
まず、ダイビング時の日焼け止めは潜る前と水面に上がってから効果を発揮しなければ意味がないので、ウォータープルーフであること。ちなみにダイブごとに塗り直しするのを前提とすると、SPF(日焼け止め効果のある時間)は極端に高くなくても大丈夫そうです。PA(どこまで深く浸透するか)は気にしておいた方がいいかもしれません。
テクスチャーにも気をつけて
続いて、落ちにくいテクスチャーであること。ウォータープルーフとはいっても、スプレータイプやローションタイプは流れやすいので、クリープタイプや濃いめのリキッドタイプが無難です。
サンゴの白化を招くと言われる「紫外線吸着剤」に注意
そして最後に、ダイバーにとってはとても気になる環境保護の観点、サンゴの白化に影響があるかどうか。ダイビング用の日焼け止めを探している時にものすごい頻度で検索結果に上がってきたのがこの「日焼け止めによるサンゴの白化」でした。
2018年7月には、ハワイで世界初の「サンゴ礁への有害性が指摘される物質を含んだ日焼け止めの販売や流通を禁じる法案」が成立し、2021年1月1日から発効されるとのことで、さらに大きな注目を浴びています。
「サンゴの白化」とは、サンゴのカラフルさの源である褐虫藻が抜け落ちてしまうこと。あの色とりどりのサンゴが白く骨のように枯れてしまうのですね。世界最大のサンゴ礁地帯であるグレートバリアリーフや、沖縄のサンゴ礁でも深刻化しています。環境省によると、国内最大のサンゴ礁(石垣島と西表島の間)では、2017年末時点で49.9%が白化してしまっているそうです。
そのサンゴ白化の原因のひとつが日焼け止め。日焼け止めの成分には「紫外線散乱剤」と「紫外線吸着剤」があるのですが、このうち「紫外線吸着剤の入った日焼け止め」が一因になっているようなのです。
具体的には、今回ハワイで禁止されることになった「オキシベンゾン(別名:ベンゾフェノン)」「オクチノキサート(別名:桂皮酸、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)」の2つに加えて、その他以前から注意が必要と言われている成分として「パラベン」「カンファー抽出物」が挙げられます。
正直なところ、これらの成分を除くだけで本当にサンゴにやさしいかどうかはわかりません。いっそ、日焼け止め自体を使わないという選択肢ももちろんあると思います。ただ、日焼けが美容の大敵なだけではなく、健康を害する可能性も考えると、私たちにできるのは「サンゴにやさしい」と言われている日焼け止めを選ぶことかなと考えています。
というわけで、紫外線吸着剤の上記4成分が書かれていない商品で、Amazonで手軽に買える日焼け止めを探してみました。ちなみに私は今、「ソレオ オーガニックス」を使っています。オーガニックですが、陽射しの強い南国でも焼けなかったので、日焼け対策はしっかりできると思います。
3条件をクリアした肌にもサンゴにも優しい日焼け止めをピックアップ!
「プロテクト発想のトータルケア」をコンセプトにしているヘアケア・スキンケアのサーファーズダイアン。サーファーのためのブランドというだけあって、「海から生まれたボタニカル成分」を使っているそう。
過酷な炎天下でのレジャーやスポーツなどに最適な、顔・からだに使えるUVミルク。
ベタつかずさらっとした使い心地で、白くなりにくく、自然な仕上がり。
汗・水・皮脂に強い スーパーウォータープルーフ(200分間の水浴テストで耐水性を確認済み)。 ●SPF50+/PA++++
●肌にやさしくUVブロック
オーガニックハーブエキス(*1)・ブルターニュ産海藻エキス(*2)配合
●紫外線吸収剤不使用(ノンケミカル)・無着色・無香料・無鉱物油・ノンパラベン
●石けんで落とせます
*1 ローズマリー葉エキス、ダマスクバラ花エキス(保湿成分)
*2 アラリアエスクレンタエキス、ヒマンタリアエロンガタエキス (保湿成分)
ダイバーの声がきっかけで生まれた日焼け止め。商品名そのまま「サンゴに優しい」成分で作られているそう。使い切りなので旅行の荷物も減って嬉しいですね。
「サンゴに優しい日焼け止め」は、 ジーエルイー代表の呉屋さんが座間味島のビーチで 市販の日焼け止めを塗っていたところ、「サンゴ死んじゃうよー」(-_-メ) とダイバーに言われたことがきっかけで、開発されました。
~特徴その1~
この日焼け止めは、サンゴに有害と言われる成分を含まず、 5つの成分で商品化しました。 1.酸化亜鉛 2.蜜蝋(みつろう) 3.サンフラワーシード油(ひまわり種子油) 4.ホホバ油(JOJOBA種子油) 5.ビタミンE(トコフェロール)
~特徴その2~
加水せず天然の植物油を主成分としています。 なので ○耐水性・保湿性にも優れており、お肌にも自然にも優しいです。 ○お子様も安心してお使いいただけます。
~特徴その3~
この商品は酸化亜鉛を使用しているので、 ○自然やお肌へかけるストレス、負担が少ないです。 ○酸化亜鉛が浸透することなく皮膚の外側に定着します。 (塗ると白っぽくなります)
今使ってます。伸びはいいけど濃いクリームで、すごく塗ってる感があります。白塗りにならないよう、鏡必須!
紫外線対策先進国オーストラリアで生まれた、[100%天然由来成分]肌にやさしい日焼け止めクリームです。紫外線吸収剤、合成防腐剤、着色料、香料不使用。石鹸で洗い流せるので、専用洗浄剤も必要ありません。オーガニックの日焼け止めには珍しいウォータープルーフ!
UVカット成分にはミネラル(酸化亜鉛)を使用。SPF30+、PA++UV-A、UV-Bどちらもしっかりブロックしお肌を守ります。
ノンケミカル処方なので、小さなお子様や敏感肌の方、とにかく成分にこだわった日焼け止めを探している方におすすめです◎
塗り方
日焼け止めは乾かさないと取れやすいので、ウェットスーツを着たらまず1回塗り、毎回エキジット直後に塗り直すようにしています。もちろん、しっかり乾くまでぬらしたり、タオルでごしごし拭かないようにしましょう。
その他の注意点
日焼け止めに含まれる油が油膜になってマスクが曇ってしまうことがあります。夏場は特にしっかりと曇り止めを塗った方がいいと思います。ダイビングショップで売っている普通の曇り止めでも効果がありますし、ショップによっては中性洗剤を薄めたものや歯磨き粉を貸してくれるところもありました。(中性洗剤の場合は薄めないと目がしみることがあるようなのでご注意を!)
曇り止めはたいていショップでも貸してくれると思うけど、時々「ツバつけてこすったらいいんじゃ!」という強気なオーナーさんもいたりするので(!)、いちおうリンク置いときます。
日焼けに悩まず、サンゴの白化にも影響を与えず、ダイビングを楽しみたい!ですね。